藤野貴教氏 連載【採用のオモローな未来を創造する!】

第8回「人工知能の進化が生み出す、2025年の採用活動とは」(2/2)

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≪連載第8回!≫株式会社働きごこち研究所代表の藤野貴教氏による【採用のオモローな未来を創造する】連載。“採用の未来を想像する旅”をご案内します。

≪働きごこち研究所代表 ワークスタイルクリエイター 藤野貴教氏連載≫

 

人工知能が進化した時に、私たちの働き方はどう変化するか

前回の記事は割と評判だったようで、福岡の地を訪れ名刺交換をしたときに「働きごこち研究所・・・あ、聞いたことある!この前、採用と人工知能の話書いてましたよねー!読みました。採用チームにシェアしましたよ」と言って頂きました。

ああ読んでくれている人がいるんだなあと嬉しく思いました。ちょっとタイムラグが起きちゃいましたが、続きを書きます。3回構成の予定でしたが、2回構成としました。

前回の記事はこちら第7回「人工知能の進化が生み出す、2025年の採用活動とは」(1/2)

 

2.人間よりも、ロボットから「あなたはこの会社で働くといいよ」と言われたほうが、納得感が生まれるかも

人工知能が人間より「頭が良い」時代がやってきます。そのとき、私たちは「自分より頭の良い人工知能のアドバイス」をどこまで真剣に耳を傾けるでしょうか。

投資の世界ではすでに実現しています。ブルームバーグの記事では、すでに「株価指数の騰落予想における的中率は現在7割近くとなっており、将来的には8割まで確率を上げることが可能」と言われています。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O2FEUQ6TTDS801.html

個人投資家からは、「もう人間のアドバイザーの意見は信用できない。コンピューターが出す意見の方が客観的だし、自分に売りつけようという意図もないし、信用できる」という声が聞こえます。感情をはさまない客観的なアドバイスのほうが人は聴く耳を持つのでしょうか。

picjumbo.com_IMG_4118このことが採用活動・就職活動で実現されるとしたら、自分専用のAIから、「ふじのくんは、いままでの人生の感じから言うと、○○社より、▲▲社にはいったほうが受かりやすいよ」とか「考え方の合う人が多いと思うよ」といったアドバイスをしてもらえるようになります。そのとき、私たちは人工知能のアドバイスに素直になれるでしょうか?

「お前に俺の何がわかるんだよ」という反発心が出てきそうです。まるで親に「俺の人生を勝手に決めるな」と反発したかのように。

「いやあ、僕は君のこと、生まれた時から知ってるよ。3歳の時、みんなが泥んこ遊びに夢中になってた時、きみは一人で黙々とブロック遊びをしていたじゃない。保育士さんが声をかけても、気が付かないくらい夢中になってたじゃない。あの感じ、15歳の部活の時もいっしょだったよね。みんながチームワークでどう勝つかって話し合ってた時、君が考えていたことはいかに練習のムダをなくすかってことだったよね。まさに三つ子の魂百までだよねww」

とかAI君に言われちゃったら、どうしましょう。気持ち悪いけど、「そこまで知ってるお前が言うのなら・・・」となるかもしれませんし、「いや、それでも未来はわからない。自分の直感で決める!」となるかもしれません。

未来のことはロボットだってわからない。ならば人間の直感や欲、信念の方がキャリアの決断には重要かもしれません。あなたどう思いますか?

 

3.お金を稼ぐ仕事は人工知能がやってくれるから、楽しい仕事だけ人間はやればよくなるかも

「お金を稼ぐ仕事は人工知能がやってくれるから、楽しい仕事だけ人間はやればよい時代が来る」。これも人工知能の研究者の中で語られていることです。ベーシックインカムという考え方です。

私が毎週参加している勉強会 湯川塾の主宰 湯川鶴章さんがわかりやすく書いてくれています。

人工知能とロボットの進化で社会全体の富が増していくのは確実。問題はその富をどう分配していくのか。このまま資本主義の考え方を続ければ、人工知能とロボットを操る企業にますます富が集中するし、人工知能、ロボットに仕事を奪われる人は収入源がなくなる。

そこで企業からの税収を、仕事のない人に分配するベーシックインカムが、富の分配方法になるだろうと見られている。その流れが確実になってきた。人々は、お金のためじゃなく、生きがいのために仕事(無給だけど)をするようになるんだと思う。
http://thewave.teamblog.jp/archives/1039565350.html

picjumbo.com_HNCK4172こんな時代がきたら、僕たちはどう生きていけばいいでしょう?「お金のために働く」ということから解放されたとき、僕たちの仕事選びの考え方はどんな風に変わるでしょうか?「働かなくてもお金がもらえるなら、ぼくは働かない」という人が増えるでしょうか?それとも、「これこそ人間の時代だ。こんな時代で自分のやりたいことをやらなくて何が人間の人生だ」と思う人が増えるでしょうか?

未来の話に答えはありません。そのとき、自分はどう生きるか?
こんな未来をイメージして、今私たちが採用でどんなメッセージを学生に発するか。僕はいまそんなことに一番熱中しています。

僕が考える2025年の未来。

「働き方のありかた」の変化によって、採用活動も大きな変化を迎えていることでしょう。
「未来について考える」ことが採用担当の重要な仕事です。緊急な仕事は、毎年の採用活動実務でしょうが、重要な仕事は未来について考えることです。

採用担当は、経営者の次に、「自社の未来を語る」ことが頻繁にある仕事です。あなたはどんな未来を描いていますか。未来について考えることがワクワクしてきたら、採用活動の仕事もおのずとワクワクしてくるはずです。

株式会社働きごこち研究所
代表取締役 ワークスタイルクリエイター  
藤野貴教氏

アクセンチュア、人事コンサルティング会社を経て、東証マザーズ上場のIT企業において、人事採用・組織活性・新規事業開発・営業MGRを経験。2007年、株式会社働きごこち研究所を設立。「ニュートラルメソッド」を基に、「働くって楽しい!」と感じられる働きごこちのよい組織づくりの支援を実践中。「今までにないクリエイティブなやり方」を提案する採用コンサルタントとしても活躍。現在の研究テーマは「人工知能の進化と働き方の変化」。グロービス経営大学院MBA(成績優秀修了者)。
2006年、27歳の時に東京を「卒業」。愛知県の田舎(西尾市幡豆町)で子育て中。家は海まで歩いて5分。職場までは1時間半。趣味はスタンディングアップパドル(SUP)。朝の海が大好き。

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