【事例】株式会社ウィル「成長期の採用を支える“ダイリク”」後編

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【後編】兵庫県宝塚市に本社を置く、株式会社ウィル。2015年12月24日には東証JASDAQから東証二部へ市場変更。今まさに成長期を迎えている同社の新卒採用の特長は、ダイレクトリクルーティングだった。

就職ナビをやめ、ダイレクトリクルーティングだけで採用活動を行う、株式会社ウィル。退路を断って臨んだ採用戦略は着実に実を結ぼうとしている。「成長期の採用を支える“ダイリク”」後編。

前編はこちら → 【事例】株式会社ウィル「成長期の採用を支える“ダイリク”」前編

 

写真 2015-12-18 11 13 10 (3)株式会ウィル
経営品質管理グループ 人材開発チーム

別所 久美子さん

 

 

年を重ねるごとに、良い採用に。

― ダイレクトリクルーティングに舵をきってからは、どんなことをされたのですか?

大学の食堂に入り浸ったりもしましたし、学生から直接紹介をしてもらったりもしました。こちらからも「面白い人がいたら紹介して」と依頼をしていました。

他にも、当社のコンサルティングをしていただいている曽和さんに、学生向けの就活セミナーをしていただいて、その後に懇親会を開催するというイベントもやっています。当社の紹介は全くしないのですが、学生から学生への紹介でいろんな人に出会えるのです。その中で、とある大学のクラブ活動をしている学生と出会って、どういう活動をしているのかを知り、では当社がその活動を支援しようという話になりました。面接などでは出会えないような学生でしたね。

ちなみに、学生の紹介というのは、人から人への限られた紹介です。“SNSで拡散”というような不特定多数向けの方法ではありません。“私の知っている○○さんに紹介してもらった”という形ですね。誰でも彼でもというわけではないのです。“類は友を呼ぶ”という言葉のとおり、私たちの会社に合うと思った団体の学生は、全員ではないにしろ合う確率が高いですね。ですので、効率は非常にいいと思います。

 

― ダイレクトリクルーティングに移行されて、メリット・デメリットはどんなことでしたか?

やはり、今まで会えていなかったような人たちに会えているというのはメリットですね。これまで、不動産業界志望者やベンチャー志向の人しかエントリーがなかったので、それとは違う優秀な学生層に会えるというのは大きいです。

写真 2015-12-18 11 12 46 (3)デメリットは、こちらが意志を持って動かなければ、何も成さないことです。今、採用担当は2名なのですが、2名とも専任です。この体制があればこそ出来ていると思います。これが兼任だと厳しいですね。私たちの仕事は会わないことには始まりません。待っていても自動的にエントリーがくるわけではありません。

マンパワーがかかるということはデメリットではありますが、このやり方に変えて、年を重ねるごとに良くなってきています。実は大学1年生や2年生の相談にも乗っているので、採用シーズンが始まった時点で既に知っている学生がいる状態でスタートできるというのは、いいですね。新規獲得に走らなければならない!と焦ることはありません。

― 2016年卒採用は、採用時期の後ろ倒しが問題になりましたが、影響はいかがでしたか?

影響はあまりなかったですね。内定辞退もありませんでした。2016年卒は10名が内定しています。会社が成長フェーズなので、現場が希望する数に対しては足りていないのですが、あとはマンパワーの問題ですね。来期から採用担当を増やそうかという話は出ています。

 

他社に内定しても嬉しい。

― ひとりの学生と何度も会っていらっしゃいますか?

その人に合わせて、会う頻度も変わります。面談回数なども決まっているわけではありません。グループ面接も存在しません。それまでに相互理解を深めているので「今更何を聞くの?」という感じになります。スーツ姿を見たことがない内定者もいたりして、入社式で初めてスーツ姿を見て「いつもと違ってパリッとしてるな!」と驚くこともよくあります(笑)

当社に内定したわけではなくても、よく相談に乗っているので、他社に内定したことを報告してくれる人も多いです。他社内定後にお茶に行ったりご飯に行ったりします。お礼にと、お菓子を持ってきてくれたり、ハンカチをくれたり。帰省したお土産にと、お酒をくれた子もいましたね。そういう風に思ってくれたことは、とても嬉しいです。

 

― 最後に、新卒採用にかける思いをお教えください。

写真 2015-12-18 11 13 10 (2)これだけ学生が一生懸命就職活動をしているのに、入社後3年以内に3割が辞めてしまうという事実があります。企業側がもう少し努力すれば、この事実は変わるのではないかなと思うのです。縁あって出会った学生さんたちです。当社に入社しなくてもいいので、ちゃんと考えて決められるようになってほしい。一生懸命、自分の目で見て、肌で感じて、キャリアを決めてほしいという思いを持ってやっています。弊社は20年も新卒採用をやってきたので、採用人数を“人数”として達成するだけだったらできる自負はあります。でも一切そういうことをやるつもりはありません。

社内のことに関しては、働いている人達が、本当に豊かで面白いと思える人生を歩めたらそれが何よりです。不動産業界の課題があるから、業界自体を変えたいと思ってやっています。それで不動産業界が変わったら、次は教育業界かもしれませんし、他の領域でも「ウィルここにあり」と影響を及ぼせる会社でありたい。そういうことをずっと面白いと思って取り組める集団でありたいですね。

2016年卒の新入社員が新卒21期生なんですが、実は今の代表取締役2名は新卒入社です。1名は2期生、もう一名は4期生です。理想の世界が出来てきつつあります。ここからもっと拡大フェーズに入っていきますが、もっとハイレベルな頭脳やマインドを持った人が入ってきてくれたら、この角度をもっと上げていけると、ワクワクしています。

2015年12月24日に、東証二部への市場変更もしました。残すは一部だけです。こんなに小さな不動産会社が世の中を変えるなんて、最初は誰も思わなかったと思いますが、社員一人ひとりが積み上げてきました。これからさらに面白くなると思います。それに共感できるような人と一緒に働きたいですね。

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株式会社ウィル(東証二部上場)
設立:1995年 6月 12日(創業:1993年 10月 1日)
本社:兵庫県宝塚市逆瀬川1-14-39
代表者:代表取締役 坂根 勝幸 代表取締役 友野 泉
社員数:147名(平成27年6月現在) ※グループ全体
事業内容:流通事業、リフォーム事業、リノベーション事業、開発分譲事業、受託販売事業、不動産取引派生事業(ファイナンシャルプランニング業務、広告代理業務、紹介業務)など

HP:http://www.wills.co.jp/
リクルートサイト:http://www.will-hr.com/

(文:松田 真弓)

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