海外のダイレクトリクルーティング事情

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ダイレクトリクルーティング、ソーシャルリクルーティングは欧米などを中心に普及、定着してきています。いま、海外の採用市場でダイレクトリクルーティングはどのような状況なのか、調査しました。

こんにちは、新卒ダイリク総研の松田です。

世界最大級のビジネス特化型SNS、LinkedInの公開は2003年でした。それ以降、ダイレクトリクルーティング、ソーシャルリクルーティングは、欧米などを中心に普及、定着してきています。日本でも海外に数年遅れてではありますが、徐々に広がりを見せてきました。では現在、海外の採用市場はどのような状況になっているのでしょうか。

 

■ 主な採用手法

海外では主に、以下のような方法で採用活動が行われています。

・オンライン採用媒体への掲載
・従業員からの紹介
・自社サイト
・ソーシャルメディア(主にLinkedIn)
・大学
・キャリアフェア
・内部採用
・紹介会社
・インターンシップ

こう見ると、あまり日本と大きな違いはありませんが、アメリカでは求職者の89%がスマートフォンでの求職活動を行っています。

では、アメリカにおけるオンライン採用サイトの利用状況はどうでしょうか。

・Indeed 31.2%
・LinkedIn(仕事掲載) 20.1%
・Career Builder  13.2%
・Monster 11.1%
・その他 24.4%

オンライン採用サイト利用状況

なお、これらは求人案件の掲載以外に、履歴書検索によるダイレクトアプローチが可能です。

≪ちなみに…≫
ソーシャルメディア(LinkedIn)を利用した採用は過去4年で73%増。オンライン採用媒体に次ぐ利用数となっています。

求職者の89%はスマホを利用した就活を行っているため、求人ページのスマホ最適化が重要課題になっている。現状、自社サイトの採用ページがスマホ対応されていると回答した企業は34%(アメリカ)。

 

参照:2015 Global Recruiting Trends (LinkedIn)
https://snap.licdn.com/microsites/content/dam/business/talent-solutions/global/en_US/c/pdfs/recruiting-trends-global-linkedin-2015.pdf

2014 Source of Hire Report (CareerXroads)
http://www.careerxroads.com/news/2014_SourceOfHire.pdf

5 Hiring Tips for War-speed Recruiting(Adecco)
http://neomam.com/infographics/5-hiring-tips-for-warp-speed-recruiting

Big Data is changing the games for recruiters (mashable)
http://mashable.com/2014/06/11/big-data-recruiting/

The 2015 staffing industry trend report (Spark Hire)
https://gallery.mailchimp.com/4262436ed7d38f0de41a2f4cb/files/The_2015_Staffing_Industry_Trend_Report.pdf

 

■  ダイレクトリクルーティングはどの程度普及しているのか?

・従業員からの紹介 19.2%
・就職サイト 19.1 %
・採用媒体への掲載 15.4%
・ダイレクトリクルーティング 12.1%→前年(2012年)から5%アップ
・大学 7.5%
・その他 26.7%

※アメリカの採用市場データ(2013年CareerXroadsのデータ)

アメリカの採用市場データ

海外では一般的に、「ダイレクトリクルーティング」ではなく「ダイレクトソーシング」と呼ばれています。ダイレクトソーシングの定義は確立されておらず、複数のHR系サイトで議論がなされていますが、おおむね下記のような定義が主流となっているようです。

★ダイレクトソーシングとは
優秀な人材に対してあらゆるツールを通じ、企業から直接アプローチをかける手法(LinkedIn、IndeedやMonsterの履歴書検索など)。多くの場合ターゲットの優秀な人材は在職中であり、条件がいいポジションがあれば検討する段階(受け身)。アメリカでは、今後このような受け身の求職者に対するリクルーティングが活発化すると予測されています。

 

■ 新卒採用データ

アクセンチュアによる新卒採用に関するデータ

◆FACT(アメリカ)

・2013、2014年卒業者のうち52%のみがフルタイムとして雇用
・72%の学生が在学中にインターンシップを経験
・15%の学生が大手企業で勤務したいと回答

https://www.accenture.com/us-en/insight-2015-accenture-college-graduate-employment-research.aspx

 

◆FACT(イギリス)

・2013、2014年卒業者のうち60%がパートタイム勤務もしくは大卒資格を必要としない職種に勤務していると回答
・2015年卒業者のうち21%が大手企業で勤務したいと回答
・71%の学生がインターンシップもしくはアプレンティシップ(見習い)を経験
・インターンシップもしくはアプレンティシップからの雇用は31%
https://www.accenture.com/us-en/insight-uk-university-graduation-research

 

■ 新卒の優秀な人材にアプローチする方法

日本同様、優秀な人材にアプローチする方法についても研究されています。
http://www.businessinsider.com/6-ways-to-engage-and-recruit-recent-graduates-2013-9

・オンラインで企業イメージを構築する
・インターンシップからの採用
・メンターシップやトレーニングの充実
・大学のキャリアセンター、教授、学生団体と繋がりを持つ
・従業員からの紹介
・学生の興味関心を理解する

これらの情報から、ダイレクトソーシングの採用手法が広がりを見せ、なおかつ定着化してきていること。インターンシップやアプレンティスシップ(見習い制度)からの就職の割合が高いこと。そしてメンターシップやトレーニングの強化に重きを置く傾向が読み取れます。

▼ダイレクトソーシングで自らいい人材を探しに行き、
▼その人材に興味を持ってもらえるようなインターンシップ・プログラムを組む
▼入社後のトレーニングなどの受け入れ態勢をしっかり整える

上記のような一連の流れから、企業の採用に取り組む姿勢が読み取れますね。アメリカなど海外は、転職が当たり前の文化。だからこそいい人材を呼び込み、定着させ育てるための考え方が進んだことも、ダイレクトソーシングという新たな手法が定着した一因ではないでしょうか。

日本も転職が当たり前になりつつあります。欧米の採用市場の変化から、日本でもダイレクトリクルーティングが当たり前の採用方法として定着するのは、そう遠い未来ではないかもしれません。

 

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